自作童話です。
素敵なお話がみつかるかもです。
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長い長いウサギのお耳
しかし、かつてウサギの耳は長くありませんでした。 ある森に一羽の小さな白いウサギがいました。 小さな小さなウサギです。 雪のように真っ白でな体の 小さな小さなウサギです。 この森にはもう一羽ウサギがいました。 とても肌触りのよい茶色の毛を持ったウサギです。 ただ、このウサギが他のウサギと違うのは目でした。 茶色ウサギは目が見えませんでした。 二羽のうさぎは大の仲良しでした 白ウサギは茶色ウサギの代わりに たくさんの物を見て 茶色ウサギは白ウサギのために その心地よい毛で暖めてあげていました。 ある夜のことです。 白ウサギは茶色ウサギのために 月に輝く綺麗な月下美人を見に行きました。 その道中雨がぽつぽつと降ってきました。 白ウサギは雨を気にせず 花が咲いている場所へ向かいます。 雨は段々と強く降ってきました。 風も強くなっていきました。 茶色ウサギは何も言わずに飛び出した 白ウサギの事が心配になってきました。 茶色ウサギは白ウサギを探しに 強い雨の中外に出ました。 白ウサギはどこに行ったのでしょう。 白ウサギは激しい雨の中月下美人を捜していました。 しかし、運悪く足を滑らして 穴に落ちてしまいました。 白ウサギは助けを求めて泣きました。 目が赤くなるほどに。 茶色ウサギは白ウサギを探しています。 しかし、この雨の中 白ウサギの声はおろか物音すらあまり聞こえません。 茶色ウサギは必死に耳を澄ませました。 −かすかに白ウサギの鳴き声がする でも、どこにいるのだろう− −おーい白ウサギくーん、どこにいるの?− 白ウサギも茶色ウサギの声をかすかに感じとりました。 −茶色うさぎくーん、僕はここだよー!− 二羽のウサギは必死にお互いの声の居所を探します。 ピンと耳を尖らせて それでも声は届きません もっとピンと耳を尖らせて それでも声は届きません もっともっとピンと耳を尖らせて −茶色ウサギくーん!− −白ウサギくーん!− やっと声が届きました 茶色ウサギが白ウサギを助け出した頃 すっかり雨も止んでいました。 月の光が二羽のウサギに当たり 長い耳の影を落としました。 ※月下美人=一年で一晩だけ花を咲かせる植物です... テーマ:児童文学・童話・絵本 - ジャンル:小説・文学 |
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